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ブタベスト

Author:ブタベスト

埼玉に生息する微えち絵描きです。時々アレな絵が出てきますのでお気をつけください。

●ブタベの絵の基本要素
制服(学園モノ・ウェイトレス服・メイド服)、黒髪ストレート・ポニーテール・ツーサイドアップ、半裸(?)

今はCanvasシリーズ(FC01)とオーガストを中心に描いてるみたいです。

●生態
なんか、最近『フリルの申し子』なる二つ名が付いたり付かなかったり(^^; 大概、絵のどこかにリボンとフリルがありますからね~。
●連絡先
scluge▲●@☆△gmail.com
▲●☆△を抜いてお送りください。なお、返信速度はあまり期待されませんよう。

SSログ
2007年8月~
『桜の中で』 (Canvas 彩)
『咲かずの桜』
 (Canvas 彩)早坂充様
『窓の月』
 (FA 瑛里華)やまぐう様
『三月七日、紗奈(さな)の日』
 (オリジナル)やまぐう様
『暑い日に紗奈と』
 (オリジナル)やまぐう様
『やどりぎ in 白鳳寮』
 (FA 瑛里華)やまぐう様
『やどりぎの枝』 (FA 桐葉)
『逃がすつもりはないから覚悟、し・て・ね♪』 
(冬のないカレンダー)早坂充様
『寂しがり屋の天使』
 (FA かなで)匿名希望様
『どっちが好き?』
 (FA かなで・陽菜)やまぐう様
『紗奈』(Full Ver.)』
 (オリジナル)やまぐう様
『紗奈』外伝 ―彼女と映画を―
 (オリジナル)やまぐう様
『幸運の羽』 (FA かなで)
『紗奈』(Short Ver.)
 (オリジナル)やまぐう様
『去年とは一味違う夏』
 (オリジナル)朝霧玲一様・ブタベ
『スケッチの裏側で』 (Canvas2)
『未来は白にも黒にも(1)』
 (Canvas2)
『エステルが浴衣に着替えたら』
 (明け瑠璃 エステル)やまぐう様
『夏の終わりを楽しむ浴衣』
 (オリジナル)
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08/09

【Original Short Story 「夏のプール」 by やまぐうさん】

Category :
相川紗奈、というやまぐうさんの描くオリジナルのキャラクターは、本当に魔法のようなヒロインで、ブタベという絵描きに『調子に乗って描いてしまう』という悪い癖を出させてしまう恐ろしい魅力をもっています(を

前置きはさておき(笑)、久しぶりの紗奈のお話を掲載させていただきます(^^) さて、夏の紗奈はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。




【Original Short Story 「夏のプール」 by やまぐうさん】(18禁)


 いつもなら元気な紗奈が彰を引っぱるが、今日は逆。さんさんと照る太陽の下、彰は紗奈のペースを知っていながらどうしても早足になってしまうのをとめられない。
「ふふっ。そんなにあせらなくてもプールは逃げないよ」
「わかってる。でも、時は金なりだ」
 ポニーテールを小さく揺らして笑ってきた紗奈に、彰は唇を尖らせて答えた。
 彼女に腹を立てているのではない。どうしても気が急いてしまう自分自身をもどかしく思っている。
 自分の内に注意が向いていると、だしぬけに紗奈が「えいっ」と言って腕に腕を絡めた。ブレーキをかけることなく、駆け足に近い足取りで彰の先を行こうとする。それは“彰の好きにしていいんだよ”という紗奈の返事。おかげで彰は高まる気分のままに足を動かすことができた。
 ふたりの行き先は、去年オープンしたばかりのレジャーランド。入場料は高めだが、対価に見合う施設が充実している。プールも、流れるプールにウォータースライダーと定番を押さえていて、夏休みになって連日大いににぎわっている。
 彰と紗奈が恋人同士になって初めての夏。泳ぎに行くことは一学期のうちから決めていた。終業式の日にも楽しみだと言い合い、指折り数えて今日が来るのを待ちかねていた。
 最寄り駅で待ち合わせして、目的の場所はすぐそこ。ここで多少速く歩いたところで得られる時間はわずかだが、そのわずかの時間さえ惜しいと思うほど彰の気分は高揚している。
「いい天気だ」
 午前中の、これでもまだ手ぬるい太陽を見上げて彰がつぶやく。ほんのちょっともしないうちに、天空を支配する光球が彼の誉め言葉に奮起して手加減なくぎらぎらと照りつけてくるだろう。
「今日も暑くなりそう。プールにぴったり」
 紗奈も見上げてから、剥き出しになっている二の腕に目を落とす。
「日焼け止め、持ってきたんだろ」
「うん」
 腕をあげて、白くて健康的な肌を彰の顔に近づける。
 彰は小さく息を呑み、毛穴まで捉えるほどにじっと見つめてしまった。
「水着、楽しみでしょ」
 ポニーテール少女は、男の欲を見透かすいたずらっぽい笑いを浮かべる。
「もちろん。紗奈のセンスってなかなかだからな」
 彰は正面から向かい、「水着」に対しての言葉を返した。
「ふうん。じゃあ、水着だけ彰に渡せばよかったかも」
「紗奈が着てなきゃ、センスがいいかわからない。それに紗奈の体を見せてくれなきゃ、泣くぞ」
「だったら最初からそういうふうに言えばいいの」
 紗奈がからからと笑ったときには、入場口のそばに着いていた。

 きょろきょろして、いけないいけない落ち着け落ち着けと思い、また周りを見渡す。
 プール施設に入場して、それぞれの更衣室へ別れて、ここは待ち合わせ口。
 着替えの時間の差が、そのまま彰の待ち時間となる。
 こんなことならゆっくり着替えればよかったと思うものの、早く紗奈の水着姿を見たいという気持ちの昂りがそんな悠長なことを許すはずがない。あっという間に着替え終わり、じりじりと日光に焼かれながら彼女を待ち焦がれる羽目に。
「やっほ。おまたせ~」
 いつしか太陽の奴隷となりかけ、ぼうっとなっていたとき、その人の声が耳に飛びこんでくる。
 意識が覚醒し、はっと振り向いた先で笑顔とナイスバディを輝かせているのは。

butabesuto_sana15a.jpg

「……紗奈」
 彰はそれしか言えなかった。
 紗奈が着ているのは、もちろんビキニ。真っ赤な、男の目を引きまくる情熱の色。
 ビキニトップは充分な面積がありながら、ふくらみはこぼれんばかり。愛しい彼女がボリュームたっぷりに育っている事実をあからさまに示している。おとなしく見ていても、唾が口のなかいっぱいに湧いてくる。
 視線を落とす。形の良いおへそ、ふくよかなのに腰は細くくびれ、股間は赤いボトムで隠されている。
 紗奈はタイミングよく、Vサインを出してくる。腕の勢いが伝わって、赤いふくらみがぷるんぷるんと煽情的に揺れはずんだ。
「満足、した?」
「大満足。ああ、来てよかった」
 彰は気を落ち着けて、じっくりと紗奈の姿を見る。
 今度は水着のセンスに注意が向く。なんどもうなずいてから、魅惑的な体のラインに視線を流す。自然とため息が出る。
「紗奈って、ほんといいカラダしてるな」
「へへっ、ありがとう。いいカラダを最大限に活かす、悩殺水着だよ」
 くねくねと、イヤらしいというよりおちゃらけたアクションを見せる紗奈。
「彰も、いいカラダ」
 水泳パンツ一丁のいい男に、艶やかなウインクを送る。すると彰も大きく笑って、引き締まった体をくねりかえす。
「あはは」
「ははっ。行こうぜ」
 笑いのハーモニーを空へ届かせると、彰が紗奈の手を取り、水へと向かって歩きだした。

 
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