07/30
冬のないカレンダー Appendix Story 「そう来なくっちゃね、お兄ちゃん」 by 早坂充さん
Category : 絵
夏とくれば女の子の水着海かプール、ということで、今回は早坂さんに頂いた『冬のないカレンダー』の夏のお話になります。
今回のお話は、いつもの2人+2人ではなく、もう一人のヒロインのあの娘さんがメインです。
【冬のないカレンダー Appendix Story 「そう来なくっちゃね、お兄ちゃん」 by 早坂充さん】
「ほらぁ、お兄ちゃんも早くっ!」
「だらしないぞ、弟君」
「・・・」
俺は確か姉も妹も居なかったはずだよな、と自問自答するのはもはや現実逃避の何者でもなかった。
プールの中から俺を呼ぶ、水着の美女達。
それは、姉でも妹でもなく・・・
「ねぇ、今度の休み空いてる? 一緒にプール行かない?」
俺とアイツと二人で帰り道、突然アイツに抱きついてきたのは親友の・・・
「ただ券あるんだけど、どうかな?」
「ん・・・ごめん、その日お母さんと一緒にお父さんの所へ行くことになってるの」
「そっかぁ、それじゃ駄目だね」
そう言って肩を落とす。
「一人で行けば良いだろうに」
「何言ってるのよ、一人でプールいってもつまらないじゃない」
力強く反論された。
「それに、か弱い女の子一人でプールに行くなんて、狼の群に子羊を迷い込ませるよう、そうよね♪」
「あ、おばさま」
「いつの間に・・・」
気づくと俺のおふくろが話しに入り込んできていた。
「そうそう、おばさまわかってらっしゃる」
「それでね、良い案があるんだけどぉ」
絶対良い案な訳が無い、そう直感する。
「俺は先に帰ってるから」
「まぁまぁ待ちなさいって、聞いて得する話よ?」
それは、俺が一緒に行くということ、そして・・・
「恋人は駄目だから・・・そうねぇ、兄妹にしちゃいましょ! それで私が長女ね♪」
「良い考えです、おばさま、いえ、お姉さま!」
「あん、可愛い・・・私の妹にならない?」
「あは、あはははは・・・」
俺とアイツはそのやりとりをただ見ることしか出来なかった。
そんな訳で3人でやってきたのはレジャーランドのプール。
流れるプールやウォータースライダーなどいろいろなアトラクションがある。
「ほら、お兄ちゃん!」
そう言ってプールの中から手を振る自称妹。
「わかったからそうはしゃぐなって」
「駄目だよ、遊ばないと損じゃない、ほらっ!」
俺はその誘いを断らなかった。

「疲れちゃった?」
「慣れてるからな」
一緒にプールサイドに座ってジュースを飲んで休憩することにした。
「でも、本当に助かったよ」
「おまえって結構もてるんだな」
「まぁね、でもそれって見た目だけで声かけてくるでしょ? 私はそう言うの嫌だから」
プールに来て俺は二人の側になるべくいるように心がけた。
だが、流れるプールや人混みで離れてしまったことが何回かあった。
そうしてその時に必ずといって良いほど、二人ともナンパされていた。
そのたびに俺が助けていた。
「ジュース美味しい♪」
美味しそうにジュースを飲む姿。
アイツと違ってフリルとかリボンとか無く、実用性本意で選んだような水着だった。
背中が大きく空いていて綺麗なラインを描いている。
胸もお尻も年相応以上の丸みがある・・・けど。
「ほんと、アンタも馬鹿よね」
「なんでだ?」
「そこまで私の身体を見ても、目が優しいんだもの」
確かに女性としての魅力が無い訳じゃないが、そう見えないのはアイツの存在のせいだろう。
「それで良いさ、俺はお兄ちゃんなんだろう?」
「・・・ほんと、馬鹿の上にお人好しよね。最初の時もそうだったし」
「そうだったか?」
「そうよ」
確かに出会いはそうだったような記憶がある。
だが、何かをした記憶はない。
「弟君はね、当たり前のことをしただけだと思ってるから覚えてないわよ」
いつの間にかおふくろが帰ってきていた。
「ですよね、そう言うお兄ちゃんですものね」
「そう言う弟君だからね」
そう言って二人とも笑い出す。
「ほら、今日という日はまだあるんだからたくさん遊ぶわよ!」
「はい、お姉ちゃん! お兄ちゃんも行こう!」
そう言って俺の手を引く。
「・・・あぁ、わかったよ。今日はつきあうよ」
「そう来なくっちゃね、お兄ちゃん!でも・・・ちょっと悔しいかな」
「ん?」
「ううん、なんでもないよ、お兄ちゃん!」
こうして姉と俺と妹の三人での1日はまだまだ続いていった。
「うぅ・・・やっぱり歳よねぇ」
その言葉が似合わない外見をしているが、このときだけは年相応の母親だと実感できる。
昨日の遊び疲れが抜けきらず、おふくろはダウンしていた。
「自業自得だ」
「ねぇ、マッサージしてぇ」
「俺が疲れるだろうに?」
「そんなこと言わないでよ、でないと肩たたき券を使っちゃうぞ、弟君♪」
「・・・はぁ、そこにうつぶせになって」
「ありがと♪」
俺はおふくろの上に座る。
「・・・ところでさ、その弟君って呼び方はなんなんだ?」
昨日から気になって居たけど聞きそびれた事を聞いてみた。
「別に、なんとなく言ってみたかっただけ」
・・・そういうおふくろだったよな。
「変な声は出すなよ?」
「変な声ってどんな声かしら?」
「・・・」
俺はマッサージを始めることにした。
・
・
・
「お姉さまったらすごい声だすんですね~」
「だってぇ、気持ちいいんですもの、あんっ」
おふくろの声は無視して気になったことを一応訪ねる。
「というか、いつ来たんだ?」
「んとね、やっぱり歳よねぇ、のあたりかな?」
いつの間にか来客があった、というか我が家のセキュリティはどうなってるんだ?
「ねぇ、私にもマッサージしてくれると嬉しいな、お兄ちゃん♪」
チラッとだけ本音の見えた夏のプールなのでした。
…ところで『お兄ちゃん』はこのあとマッサージをしてくれたのでしょうか(笑)
○
ちなみに、今回は2・3回ほど早坂さんに文章を直していただいたのですが、『普段はダメだししないくせに、彼女のお話のときだけダメだしするとは』と、呆れられてしまいました(わはー
まぁ…苦労性のおさげキャラは大好きな絵描きですから~。
○
今回の女の子の水着は、メインヒロインのあの子の水着が白のワンピース(時の棲む森 冬のないカレンダー#9)の可愛い方向でしたので、正反対の競泳水着っぽいものになりました。
#白のワンピースだけではなかったですが。
さて、ママさんはどんな水着を着ていたのやら(を
今回のお話は、いつもの2人+2人ではなく、もう一人のヒロインのあの娘さんがメインです。
【冬のないカレンダー Appendix Story 「そう来なくっちゃね、お兄ちゃん」 by 早坂充さん】
「ほらぁ、お兄ちゃんも早くっ!」
「だらしないぞ、弟君」
「・・・」
俺は確か姉も妹も居なかったはずだよな、と自問自答するのはもはや現実逃避の何者でもなかった。
プールの中から俺を呼ぶ、水着の美女達。
それは、姉でも妹でもなく・・・
「ねぇ、今度の休み空いてる? 一緒にプール行かない?」
俺とアイツと二人で帰り道、突然アイツに抱きついてきたのは親友の・・・
「ただ券あるんだけど、どうかな?」
「ん・・・ごめん、その日お母さんと一緒にお父さんの所へ行くことになってるの」
「そっかぁ、それじゃ駄目だね」
そう言って肩を落とす。
「一人で行けば良いだろうに」
「何言ってるのよ、一人でプールいってもつまらないじゃない」
力強く反論された。
「それに、か弱い女の子一人でプールに行くなんて、狼の群に子羊を迷い込ませるよう、そうよね♪」
「あ、おばさま」
「いつの間に・・・」
気づくと俺のおふくろが話しに入り込んできていた。
「そうそう、おばさまわかってらっしゃる」
「それでね、良い案があるんだけどぉ」
絶対良い案な訳が無い、そう直感する。
「俺は先に帰ってるから」
「まぁまぁ待ちなさいって、聞いて得する話よ?」
それは、俺が一緒に行くということ、そして・・・
「恋人は駄目だから・・・そうねぇ、兄妹にしちゃいましょ! それで私が長女ね♪」
「良い考えです、おばさま、いえ、お姉さま!」
「あん、可愛い・・・私の妹にならない?」
「あは、あはははは・・・」
俺とアイツはそのやりとりをただ見ることしか出来なかった。
そんな訳で3人でやってきたのはレジャーランドのプール。
流れるプールやウォータースライダーなどいろいろなアトラクションがある。
「ほら、お兄ちゃん!」
そう言ってプールの中から手を振る自称妹。
「わかったからそうはしゃぐなって」
「駄目だよ、遊ばないと損じゃない、ほらっ!」
俺はその誘いを断らなかった。

「疲れちゃった?」
「慣れてるからな」
一緒にプールサイドに座ってジュースを飲んで休憩することにした。
「でも、本当に助かったよ」
「おまえって結構もてるんだな」
「まぁね、でもそれって見た目だけで声かけてくるでしょ? 私はそう言うの嫌だから」
プールに来て俺は二人の側になるべくいるように心がけた。
だが、流れるプールや人混みで離れてしまったことが何回かあった。
そうしてその時に必ずといって良いほど、二人ともナンパされていた。
そのたびに俺が助けていた。
「ジュース美味しい♪」
美味しそうにジュースを飲む姿。
アイツと違ってフリルとかリボンとか無く、実用性本意で選んだような水着だった。
背中が大きく空いていて綺麗なラインを描いている。
胸もお尻も年相応以上の丸みがある・・・けど。
「ほんと、アンタも馬鹿よね」
「なんでだ?」
「そこまで私の身体を見ても、目が優しいんだもの」
確かに女性としての魅力が無い訳じゃないが、そう見えないのはアイツの存在のせいだろう。
「それで良いさ、俺はお兄ちゃんなんだろう?」
「・・・ほんと、馬鹿の上にお人好しよね。最初の時もそうだったし」
「そうだったか?」
「そうよ」
確かに出会いはそうだったような記憶がある。
だが、何かをした記憶はない。
「弟君はね、当たり前のことをしただけだと思ってるから覚えてないわよ」
いつの間にかおふくろが帰ってきていた。
「ですよね、そう言うお兄ちゃんですものね」
「そう言う弟君だからね」
そう言って二人とも笑い出す。
「ほら、今日という日はまだあるんだからたくさん遊ぶわよ!」
「はい、お姉ちゃん! お兄ちゃんも行こう!」
そう言って俺の手を引く。
「・・・あぁ、わかったよ。今日はつきあうよ」
「そう来なくっちゃね、お兄ちゃん!でも・・・ちょっと悔しいかな」
「ん?」
「ううん、なんでもないよ、お兄ちゃん!」
こうして姉と俺と妹の三人での1日はまだまだ続いていった。
「うぅ・・・やっぱり歳よねぇ」
その言葉が似合わない外見をしているが、このときだけは年相応の母親だと実感できる。
昨日の遊び疲れが抜けきらず、おふくろはダウンしていた。
「自業自得だ」
「ねぇ、マッサージしてぇ」
「俺が疲れるだろうに?」
「そんなこと言わないでよ、でないと肩たたき券を使っちゃうぞ、弟君♪」
「・・・はぁ、そこにうつぶせになって」
「ありがと♪」
俺はおふくろの上に座る。
「・・・ところでさ、その弟君って呼び方はなんなんだ?」
昨日から気になって居たけど聞きそびれた事を聞いてみた。
「別に、なんとなく言ってみたかっただけ」
・・・そういうおふくろだったよな。
「変な声は出すなよ?」
「変な声ってどんな声かしら?」
「・・・」
俺はマッサージを始めることにした。
・
・
・
「お姉さまったらすごい声だすんですね~」
「だってぇ、気持ちいいんですもの、あんっ」
おふくろの声は無視して気になったことを一応訪ねる。
「というか、いつ来たんだ?」
「んとね、やっぱり歳よねぇ、のあたりかな?」
いつの間にか来客があった、というか我が家のセキュリティはどうなってるんだ?
「ねぇ、私にもマッサージしてくれると嬉しいな、お兄ちゃん♪」
チラッとだけ本音の見えた夏のプールなのでした。
…ところで『お兄ちゃん』はこのあとマッサージをしてくれたのでしょうか(笑)
○
ちなみに、今回は2・3回ほど早坂さんに文章を直していただいたのですが、『普段はダメだししないくせに、彼女のお話のときだけダメだしするとは』と、呆れられてしまいました(わはー
まぁ…苦労性のおさげキャラは大好きな絵描きですから~。
○
今回の女の子の水着は、メインヒロインのあの子の水着が白のワンピース(時の棲む森 冬のないカレンダー#9)の可愛い方向でしたので、正反対の競泳水着っぽいものになりました。
#白のワンピースだけではなかったですが。
さて、ママさんはどんな水着を着ていたのやら(を
>冥界の性神官様
おかしい…本人の紹介では「品行方正な優等生神官」のはずなのに…邪念だらけだというのか(^^;ブタベストPERFECT GIRL…?No Titleこんばんは、いつも見ているゾ。
>担当声優沢澤砂羽さんの声は演技力高くて中毒性がありますねー。
冥界の性神官様ェ・・サツキヒスイ冬が始まる…よ?もうすぐ春ですねぇ、と春分直前に言う人ついに春になってしまいました…返信できてなくてすみませんです。
> なぜか不正な投稿扱いに…なんでだ
むむ、すみません。
イマイチFC2ブログのセキュリティの網はブタベスト冬が始まる…よ?ようやく寒くなってきましたコメントを書こうとしたらなぜか不正な投稿扱いに…なんでだ。
恐ろしく暖かいかと思えば急激に寒くなったりと変動が激しいですね。
こちらも文章や改造絵が遅々としてひでやん