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ブタベスト

Author:ブタベスト

埼玉に生息する微えち絵描きです。時々アレな絵が出てきますのでお気をつけください。

●ブタベの絵の基本要素
制服(学園モノ・ウェイトレス服・メイド服)、黒髪ストレート・ポニーテール・ツーサイドアップ、半裸(?)

今はCanvasシリーズ(FC01)とオーガストを中心に描いてるみたいです。

●生態
なんか、最近『フリルの申し子』なる二つ名が付いたり付かなかったり(^^; 大概、絵のどこかにリボンとフリルがありますからね~。
●連絡先
scluge▲●@☆△gmail.com
▲●☆△を抜いてお送りください。なお、返信速度はあまり期待されませんよう。

SSログ
2007年8月~
『桜の中で』 (Canvas 彩)
『咲かずの桜』
 (Canvas 彩)早坂充様
『窓の月』
 (FA 瑛里華)やまぐう様
『三月七日、紗奈(さな)の日』
 (オリジナル)やまぐう様
『暑い日に紗奈と』
 (オリジナル)やまぐう様
『やどりぎ in 白鳳寮』
 (FA 瑛里華)やまぐう様
『やどりぎの枝』 (FA 桐葉)
『逃がすつもりはないから覚悟、し・て・ね♪』 
(冬のないカレンダー)早坂充様
『寂しがり屋の天使』
 (FA かなで)匿名希望様
『どっちが好き?』
 (FA かなで・陽菜)やまぐう様
『紗奈』(Full Ver.)』
 (オリジナル)やまぐう様
『紗奈』外伝 ―彼女と映画を―
 (オリジナル)やまぐう様
『幸運の羽』 (FA かなで)
『紗奈』(Short Ver.)
 (オリジナル)やまぐう様
『去年とは一味違う夏』
 (オリジナル)朝霧玲一様・ブタベ
『スケッチの裏側で』 (Canvas2)
『未来は白にも黒にも(1)』
 (Canvas2)
『エステルが浴衣に着替えたら』
 (明け瑠璃 エステル)やまぐう様
『夏の終わりを楽しむ浴衣』
 (オリジナル)
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09/19

【Original Short Story 「九月のビキニ」 by やまぐうさん】

Category :
週末は『暑さ寒さも彼岸まで』の言葉通り、残暑のゆり戻しが来ました。
外を歩いていても暑いです…日陰はそれなりに涼しくなって秋の気配も感じますが、そろそろちゃんと秋の気温になってほしいものです。

よく考えてみると、春は春でぜんぜん温かくならなくて、いつまで冬が続くのやら…と思った記憶が。

その時はやまぐうさんに『四月のセーター』というえち小文を書いていただきました。というわけで、今回の遅い秋でも同じ女の子の文章を書いていただけてうれしいです♪

ぜひ、4月と9月の彼と彼女のお話の、共通点や違いを楽しんでいただければ幸いです。

物静かなのに、ときどき見せる仕草や言葉がとても可愛いのがブタベのツボなのですよ~。
ちなみに、下乳が強調気味なのは絵描きの趣味だったり…。






【Original Short Story 「九月のビキニ」 by やまぐうさん】
(18禁)

 猛暑日、熱帯夜、記録続きのこの夏は九月になってもいっこうに暑さが引かない。クーラーがなければ室内でも熱中症になりかねない。文明の利器様様だ。
 その文明の利器を贅沢に活用して、彼女を部屋に招待して楽しもうと目論んでいたのだが……。

「ごめん」
「?」
 呼び鈴に素早く反応してドアを開け、立っている彼女を前にいきなり謝る。怪訝な顔が返ってくる。
「今この部屋、入るのにはちょっとな」
 そう言いつつも一応は迎え入れる。
 もわっと熱が籠もっている室内で、彼女の眉がほんのわずか顰まった。
 俺は両手を合わせ、事情を説明する。ガンガンにクーラーをかけて冬のように冷やそうとしたら、無理な運転がたたって見事にぶっこわれた。修理を依頼しても今日は無理。早くて明後日。
 ちなみにそんなにも部屋を冷やそうとしたのは彼女にセーターを(厳密にはセーターだけを)着てもらうためだったのだが、それは言わない。言わないが、夏なのにセーターを持ってきてくれとお願いしておいたから悟られたかもしれない。悟ったかどうか、彼女の表情を見てもわからない。
「というわけだ。どっかに避難しよう」
 窓を開けているが風が入ることはほとんどなく、気休めでしかない。ひたすらクーラーに頼っていたから扇風機はなく、うちわでぱたぱた彼女に風を送り、自分にも少しお裾分け。
 彼女が立ち上がる。よし出かけようと俺も腰を上げると、
「ここで、大丈夫」
「え? 大丈夫って、わっ!」
 いきなり俺の前で脱ぎ出したから、反射的に彼女へ背を向けた。
 ……よく考えれば脱衣なんて、裸だってそれなりに見慣れているんだから後ろを向くことなかったのに、とっさのことで、しかもこうなったら向きを戻すわけにもいかず、壁を前にして待つだけになる。
「いいよ」
 ふんわりした声を受け、一度息をついてから、くるっと身を元に戻す。
「あ……」
 俺の前にいるのは、白ビキニの彼女。
 初めて見せてもらう姿に、釘づけになる。

彼女が白ビキニ"

 素っ裸かもしれないと思っていて、背を向けていながら股間が疼いていたが、目に鮮やかな水着姿は劣情を吹き飛ばす。純粋に美しさを誉めたたえたくなる。
 ふたつの丸みと股間を覆うのは白い生地。肌の色との対比がまぶしく、鮮烈にアピールしてくる。
 腰の横と谷間で結ばれている紐はシックな黒で、ぐっと大人っぽく見せている。新鮮だ。
 彼女もエッチな気分ではないようで、俺の視線に羞じらいながらもにっこりとほほえんでいる。
「ど、どうしたんだ、それ」
 ようやく出た声が、上ずっている。
「……買ったの」
「な、なんでここにあるんだ?」
 続け様の質問に、彼女はちょこんと小首をかしげた。
「見せたかったから」
「……」
 嬉しい答えに涙が出そうになる。
「最高だ、その水着。よし、今からプールに行こう」
 喜び勇んで声をあげたが、目の前で顔がふるふる左右に振られる。
「え? せっかくの水着じゃないか」
「……恥ずかしい」
 今度は俺がちょっと考えてから、
「ほんとに、ここでいいのか?」
 確認すると、こくりとうなずいた。
 確かに、このビキニ姿でプールに行ったら男たちの目を集めることになって、それは面白くない。彼女の素敵姿を独占するほうがいいに決まっている。
 出かけるのはやめ、と決めて、部屋の暑さを思い出した。
「俺も、涼しくなるか」
 Tシャツに短パンだった俺はシャツを脱ぐ。
「いや、せっかくなら、俺も水着を」
 形はほとんど変わらないが、彼女がビキニなんだから俺も海パンで合わせたい。猛暑に出番があるからと、一度出したことがあるからすぐに取り出すことができて、
「一応、向こうを向いてくれないか」
 ペニスを見られたことはなんどもあるが、今はそういう雰囲気じゃないから丁寧にお願いする。
 身をまわした彼女が元に戻るまで十秒もかからなかった。
「これで、お揃いだ」
 ビキニと海パンがお揃いというのも微妙におかしい気がしたが、心は通じたようで彼女の目が細まる。俺の口もともほころぶ。
 格好は涼しくなった。とはいえ、汗がにじんでくるほどの暑さだから、このままでいるのも芸がない。
 蒸され、たらたらと汗が流れてくるのに我慢できなくなる。
「そうだ。プールには行かなくても、水着なんだから水を浴びるのはどうだ?」
 俺の提案に、こくり。
「よしよし。じゃあ、風呂場へ」
 と、小さなスペースに入るまでは純粋に水浴びして涼もうと思っていたのだが……。


 
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