今日はオーガスト最強のママさんこと、伽耶にゃんの誕生日なのです。
というわけで、(半ば無理やり)早坂さんにお願いして伽耶にゃん小文を頂いてしまったので、掲載させていただきます。
やはり、伽耶さんメインのドタバタしたシーンは平和でいいですね♪
【FORTUNE ARTERIAL sideshortstory「あなたのために」 by 早坂充さん】「しかしだな、なんであたしが制服を着ないといけないのだ?」
今日の夕刻、学院の監督生室に来て欲しいという瑛里華の頼みは何も問題ない。
だが、何故か用意されていた学院の制服を着て欲しいというのはどうしてなんだ?
「さっきも説明したでしょ? あんな十二単みたいな和服だと敷地内では目立ちすぎるのよ」
一緒に歩く桐葉にそう説明されるも
「あれがあたしの普段着だ、かまわないではないか」
「……そうね、コスプレ好きの幼女って事なら問題ないかしらね」
「おい桐葉、今酷い言われようをしたのだが」
「気のせいよ、だって可愛いから」
「そ、そうか?」
友から可愛いって言われるのはなんだか不思議な気分だった。
「しかし、その、なんだ……」
「どうしたの?」
「この制服だがな、いささか短すぎないか?」
「そうね、結構スカートが短いわね。でも決めたのは伽耶ではなくて?」
「あたしは決めてないぞ、あ、いや、許可の印は昔適当に押した気がするが」
「やっぱり伽耶が決めたんじゃない」
「そうなるのか……いや、あのときの役員が勝手に決めた事なのだろうが……」
あのときはどうせ吸血鬼の餌場としか考えてなかったし、制服着用は学院敷地内のみだったので何も深く考えてなかった。
だがこうして着てみると、足下から腰までがすごく頼りない。
「制服を変えるべきだろうか」
「止めた方がいいわよ、この制服は好評なんだし」
「そうなのか?」
「えぇ」
「そうか……」
どうせあたしが着る機会はもう無いのだから、問題はない、か。
そんな会話をしてる内に、学院が開設初期の頃に使われていた建物の前についていた。
今は新らしい建物を建てて、そこが校舎となっている。
そして目的地はこの旧校舎郡の奥だ。
「さて、行くとするか」
「えぇ」
「お待ちしてました、伽耶さん」
「おぉ、支倉。出迎えご苦労」
「紅瀬さんもありがとう」
「そうね」
「それよりも瑛里華は中か?」
「はい、それでは行きましょうか」
支倉は玄関の扉を開けると、あたしが通りやすいように脇にどく。
東儀の者とはちがったあたしの敬い方というか、それが少しくすぐったい。
「伽耶?」
「い、いや、なんでもない」
促されるままにあたしは建物の中に入った。
「ハッピーバースデー! 母様、誕生日おめでとう!」
二階へあがり扉を開けた瞬間、瑛里華の祝辞に出迎えられた。
「お、おお?」
部屋の中には瑛里華の他に白、そして征一郎も居る。
「さ、母様早くこっちに」
「あ、あぁ」
瑛里華に手を引かれ、あたしは奥の席に座らせられた。
「それじゃぁ主役が到着したんだし、始めましょう!」
部屋のカーテンが閉められ、目の前のケーキのろうそくのに火が灯される。
「ん? ろうそくの数が少ない?」
「あ、あれは流石にやり過ぎよ。あんなんじゃケーキも食べれなくなるし、
これくらいでちょうど良いと思うわ」
丸いケーキに等間隔で並ぶろうそくの灯り。
「さ、母様」
「あ、あぁ……ふぅーっ!」
あのときと違ってあたしの一息でろうそくの火はすべて消えた。
「母様、誕生日おめでとう!」
「伽耶様、お誕生日おめでとうございます」
拍手とともに祝いの言葉をもらう。
「あ、ありがとう」
「じゃぁケーキを切り分けるわね」
こうしてあたしの誕生会が始まった。
誕生会の机にはケーキ以外にもつまめる食べ物が多数並んでいた。
飲み物には何故か日本酒がある。
「本当はアルコールはダメなんだけどね」
瑛里華はそう言いながらも嬉しそうにあたしの杯に酒を注いでくれる。
それを飲み干す。
「……いつもより美味いな」
「ありがと、母様」
「ところでだな、瑛里華。あたしの制服の事だがな……」
「とっても似合ってて可愛いわ」
あたしがすべてを問いかける前に、瑛里華は抱きつきながらそう言った。
「母様とおそろいなのも嬉しいわ」
「おそろいも何も制服なのだから、それなら私や東儀さんともおそろいね」
「わたしは伽耶さまと同じお洋服は嬉しいです」
「そ、そうか」

そんな楽しい雰囲気だったが、何か足りなかった。
その足りない事は、すぐにわかった。
「いや、遅くなってすまない」
「伊織?」
「兄さん遅いわよ、遅刻!」
「ちょっと手間取ってしまってね、それよりも母上殿?」
「な、なんだ?」
「……それ、何のコスプレ?」
「……」
「似合ってるのが問題だよな、俺の母上殿が若作りのコスプレイヤーになってたとは」
「……伊織、それはあたしに対しての挑戦状と受け取っていいのだな?」
「はっはっはっ、若さなら俺は負けないぜ?」
「そうか、そんなに死にたいか」
あたしは立ち上がって伊織と対峙する。
「若作りしても歳だしな、母上殿の攻撃、俺に通じるかな?」
「ちょっと兄さん!?」
瑛里華が止めに入ろうとする前に、あたしは軽く伊織に攻撃をする。
「おぉっ、鋭い蹴りだね」
紙一重であたしの蹴りを避ける伊織。
「……ふむ、この格好は悪くは無いな」
「お? 本格的にコスプレに目覚めたのか?」
「いや、着物より……蹴りやすい」
「そう言う問題か、でも母上殿」
「なんだ? 命乞いか?」
「いや、まさか下着まで若作りしていらしたとは」
「なっ!」
あたしは反射的にスカートを抑える。確かに短いスカートで蹴り上げればどうなるか
考えるまでも無い。
「今日の下着の色は……」
「兄さん?」
そのときあたしの後ろからもの凄く冷たい声が聞こえた。
あたしでさえ振り返るのを躊躇するくらいだった。
「え、瑛里華さん? どうしたのかな?」
「せっかくの母様の誕生会、遅刻してでも来てくれたのは嬉しいわ」
「そ、そうか? いやぁ、ちゃんと来れて良かったよ?」
後ろから瑛里華が歩いてくる、あたしは振り返ることが出来なかった。
「でもね!」
あたしの横を歩いて通り過ぎていった瑛里華は伊織の前に立つ。
「母様をいぢめるのは許さないわよ?」
あたしの位置からは瑛里華の顔は見えない。
ただ、伊織の額に浮かぶ汗の量。
「……わ、わかった」
「よろしい」
瑛里華が振り返る、その顔はとても良い笑顔だった。
気づくとさっきまでのプレッシャーが消えていた。
「さ、母様。誕生会続けましょう!」
「そ、そうだな」
うん、瑛里華の機嫌を損ねる事は今後注意しよう。
「ふぅ」
あたしは一人、屋敷の露天風呂に入っていた。
まだ学院は休みでは無いので瑛里華も桐葉も寮で生活をしないといけない。
「……」
風呂に持ち込んだ日本酒を自分で杯に注ぎ、飲む。
「……味気ないな」
この酒は伊織が用意してくれた酒で、誕生会で飲んだ時は、それなりに美味だった。
だが、今は味気ない。
「……ん?」
今夜はどうしようかと思ってたとき、脱衣所の方から誰かが入って来た。
「こんばんは、母様」
「瑛里華?」
そこにはバスタオルを巻いた瑛里華が立っていた。
「私も居るわよ」
「桐葉もか?」
同じようにバスタオルを巻いた桐葉も立っていた。
「明日は学院は休みではないだろう?」
「えぇ、そうね」
そう言いながら桐葉はかけ湯をして湯に入ってくる。
「きっと伽耶が寂しい思いをしてるんじゃないか、って千堂さんが言うから連れ出したのよ」
「瑛里華……」
「良いじゃないの、たまにはね。私はもっと母様と一緒に過ごしたかったし、それに」
湯に入ってきた瑛里華はあたしの杯に酒を注ぎながら話を続ける。
「ここだって、学院の敷地内じゃない?」
「……千堂さん、それは流石に無理があるわよ?」
「良いのよ、生徒会長の私が納得してるんだから」
そんな瑛里華の言い訳にあたしは愉快になった。
「さすがは瑛里華よの」
「当たり前じゃない、私は母様の自慢の娘なんだから」
「普通自分で自慢の娘っていうかしら?」
「なによぉ、じゃぁ紅瀬さんはなんなのよ」
「私? 私は伽耶の腐れ縁よ」
「……」
「そして、伽耶の親友よ」
「紅瀬さんだって自慢してるようなものじゃない」
「当たり前じゃない、こんなに可愛い親友を自慢しないわけないじゃない」
「ちょ、桐葉?」
桐葉があたしに抱きついてきた。
「ずるい! 母様は私の母様なんだから!」
「瑛里華まで! 酒がこぼれるではないか!」
そんな騒がしい夜は、とても楽しい時間だった。
見えてたりするのは単なる絵描きの趣味です(笑)
それにしても、こういう伽耶にゃんを見たら、泉下のマレヒトさんも嬉しいでしょうね♪
>冥界の性神官様
おかしい…本人の紹介では「品行方正な優等生神官」のはずなのに…邪念だらけだというのか(^^;ブタベストPERFECT GIRL…?No Titleこんばんは、いつも見ているゾ。
>担当声優沢澤砂羽さんの声は演技力高くて中毒性がありますねー。
冥界の性神官様ェ・・サツキヒスイ冬が始まる…よ?もうすぐ春ですねぇ、と春分直前に言う人ついに春になってしまいました…返信できてなくてすみませんです。
> なぜか不正な投稿扱いに…なんでだ
むむ、すみません。
イマイチFC2ブログのセキュリティの網はブタベスト冬が始まる…よ?ようやく寒くなってきましたコメントを書こうとしたらなぜか不正な投稿扱いに…なんでだ。
恐ろしく暖かいかと思えば急激に寒くなったりと変動が激しいですね。
こちらも文章や改造絵が遅々としてひでやん