07/28
【Original Story 『サイドポニーのチアガールさん』 by やまぐう様】
Category : 絵
先日のチアガール娘さんの絵に、やまぐう様がお話を付けてくれました。
紗奈に続く、オリジナルのお話です。紗奈たちとは違う、男の子と女の子の関係をお楽しみください(^^)
【Original Story 『サイドポニーのチアガールさん』 by やまぐう様】
「こら、こんなところでサボっちゃだめだぞ」
「サボりじゃねえよ。今日は自主練だ」
木陰で座りこみ、ペットボトルから水を口に流しこんでは額に浮きでる汗を拭いていた少年へ、ポンポンを持った両手を腰にあてたチアガールが黄色い声をかけた。大きなリボンでサイドポニーに髪をまとめる少女の声は、中身に反して叱っている色はまったくなく、おつかれさまと言っているのと変わりない。
声が降ってきた先を仰ぎ見た少年は野球部レギュラーの東条晃、チアガールは長谷弓奈。それぞれのユニフォームに身を包むふたりはクラスメート。気が合ってよくおしゃべりするふたりの仲は、付きあってるぜと噂されているものの、実際は友達以上恋人未満。
晃にとっての本番、夏の甲子園予選がはじまるのは三日後だ。ずっと練習ずくめだった日々の成果が問われる。
今日は休養日となっていて、休んでよかったのだが、晃は軽く体を動かしに来た。
「そっちこそ、サボってるじゃん」
「もう、終わったの。今日のメニューはそんなに量がなかったから」
切り返された弓奈はポンポンを持った手を伸ばし、ポーズをひとつ決める。通り抜けた風で揺れたポニーテールが光り輝いて、晃は目を細めた。
「そっか。それに練習っていっても部屋のなかだろ。いいよな」
「練習でバテたら、まずいもん。今日はなかだったけど、体力つけるからって外でやるときもあるよ。知ってるでしょ」
弓奈は、よいしょっと小さく言って晃のすぐ隣りに座った。ふううぅっと大きく息をつくと、脚を開く。

なでやかな肩からすぐ、ユニフォームが魅惑的に盛りあがっている。短い裾から、真っ白な太ももが伸びていて、野球少年の心をざわめかせる。
まばゆい太ももをじろじろ見そうになるのを抑えこみ、聞こえないように生唾を呑みこんでから、晃は言葉を選ぶ。
「……長谷って、大胆」
「なにが?」
「ほら、その、それだ」
ちらちらと送る目線の先に気づいて、弓奈がくすっと笑う。
「見えちゃった?」
「なんとか、セーフ」
「別に、アンスコは見せてもいいんだよ。動いているとき気にしてられないし」
「わっ」
裾をひょいと引き、太ももを根元まで、アンダースコートと合わせて見せてしまう。
晃は目を見開き、口も開きかけ、ぷいっとうつむく。
クラスメートの純な反応に弓奈はころころと声をあげて笑った。
笑い声が静かになってから、晃はぽつりと口にする。
「ま、派手な応援は、嬉しいぞ」
「そう? ほんとに?」
弓奈は、誉めるのはいいがまだ顔を合わせてくれないクラスメートに肩を迫らせる。チアガールのなかでも一二を争うボリュームの胸がたゆんと揺れて、目に入った晃は思わず咳払い。
「ああ。長谷もそうだし、チアのみんな、一生懸命応援してくれるから、グラウンドで力が出せる」
「野球部のみんなのほうが一生懸命だよ。スタンドで見てて、感動してるよ」
「そうか。それなら予選でもがんばってみせるぜ。準々決勝まではなんとか」
サムアップしてみせた晃に、弓奈は頬をふくらませ、ポンポンで頭をはたく。
「もう。ここは『優勝してみせるぜ』でしょ」
「ごめん。正直なんだよ、俺は」
頭をかいて照れた晃に、
「うん。知ってるよ」
と澄ましたほほえみでフォロー。
晃も快活に笑いかえし、
「さてと、もうちょっとやっとくか。じゃあな」
さっと立って、グラウンドへ戻ろうとした。
「待って、待って」
「うん? なにかあるのか」
後を追って立ち上がった弓奈は晃と正面から見合って、
「それファイト、ファイト、晃」
華麗にポンポンを振り、軽やかにジャンプして、すらっとした肢体をはじけさせる。
「お、おい、やめろよ。恥ずかしいって」
晃はあっけに取られてから、きょろきょろと、まわりに誰もいないことを確認して、素直に応援を受ける。
弓奈が最後にくるっと一回転してスコートの裾を跳ねあげたのは自然な流れで、サービスでもあった。
手首から先の動きだけでポンポンを細かく揺らし、一礼して終わる。
「へへへ、がんばっている晃を応援してあげた」
「わかったわかった。サンキュ。試合までずっと、がんばるから」
はにかみながら晃は手を振って、一目散に駆けていく。
彼の背中を見送ってから、弓奈は腰を下ろす。彼に贈ったアクションを思いかえし、もっと派手でもよかったかなと考える。
「次……本番ではそうしようっと」
ひとり残ったチアガールは涼しい木陰で、心地よいほてりに包まれていた。
ちょっぴりえっちぃチアガールさんですね。ちなみに、最後のほうの弓奈の応援はこのときの絵がイメージになっているとのことです。
『友達以上恋人未満』の二人の関係が進展するのは…さて、どんな状況なんでしょう(^^)
○
色々な意味で死にそうなので、色々なことはまた明日以降に…すみません(涙)
紗奈に続く、オリジナルのお話です。紗奈たちとは違う、男の子と女の子の関係をお楽しみください(^^)
【Original Story 『サイドポニーのチアガールさん』 by やまぐう様】
「こら、こんなところでサボっちゃだめだぞ」
「サボりじゃねえよ。今日は自主練だ」
木陰で座りこみ、ペットボトルから水を口に流しこんでは額に浮きでる汗を拭いていた少年へ、ポンポンを持った両手を腰にあてたチアガールが黄色い声をかけた。大きなリボンでサイドポニーに髪をまとめる少女の声は、中身に反して叱っている色はまったくなく、おつかれさまと言っているのと変わりない。
声が降ってきた先を仰ぎ見た少年は野球部レギュラーの東条晃、チアガールは長谷弓奈。それぞれのユニフォームに身を包むふたりはクラスメート。気が合ってよくおしゃべりするふたりの仲は、付きあってるぜと噂されているものの、実際は友達以上恋人未満。
晃にとっての本番、夏の甲子園予選がはじまるのは三日後だ。ずっと練習ずくめだった日々の成果が問われる。
今日は休養日となっていて、休んでよかったのだが、晃は軽く体を動かしに来た。
「そっちこそ、サボってるじゃん」
「もう、終わったの。今日のメニューはそんなに量がなかったから」
切り返された弓奈はポンポンを持った手を伸ばし、ポーズをひとつ決める。通り抜けた風で揺れたポニーテールが光り輝いて、晃は目を細めた。
「そっか。それに練習っていっても部屋のなかだろ。いいよな」
「練習でバテたら、まずいもん。今日はなかだったけど、体力つけるからって外でやるときもあるよ。知ってるでしょ」
弓奈は、よいしょっと小さく言って晃のすぐ隣りに座った。ふううぅっと大きく息をつくと、脚を開く。

なでやかな肩からすぐ、ユニフォームが魅惑的に盛りあがっている。短い裾から、真っ白な太ももが伸びていて、野球少年の心をざわめかせる。
まばゆい太ももをじろじろ見そうになるのを抑えこみ、聞こえないように生唾を呑みこんでから、晃は言葉を選ぶ。
「……長谷って、大胆」
「なにが?」
「ほら、その、それだ」
ちらちらと送る目線の先に気づいて、弓奈がくすっと笑う。
「見えちゃった?」
「なんとか、セーフ」
「別に、アンスコは見せてもいいんだよ。動いているとき気にしてられないし」
「わっ」
裾をひょいと引き、太ももを根元まで、アンダースコートと合わせて見せてしまう。
晃は目を見開き、口も開きかけ、ぷいっとうつむく。
クラスメートの純な反応に弓奈はころころと声をあげて笑った。
笑い声が静かになってから、晃はぽつりと口にする。
「ま、派手な応援は、嬉しいぞ」
「そう? ほんとに?」
弓奈は、誉めるのはいいがまだ顔を合わせてくれないクラスメートに肩を迫らせる。チアガールのなかでも一二を争うボリュームの胸がたゆんと揺れて、目に入った晃は思わず咳払い。
「ああ。長谷もそうだし、チアのみんな、一生懸命応援してくれるから、グラウンドで力が出せる」
「野球部のみんなのほうが一生懸命だよ。スタンドで見てて、感動してるよ」
「そうか。それなら予選でもがんばってみせるぜ。準々決勝まではなんとか」
サムアップしてみせた晃に、弓奈は頬をふくらませ、ポンポンで頭をはたく。
「もう。ここは『優勝してみせるぜ』でしょ」
「ごめん。正直なんだよ、俺は」
頭をかいて照れた晃に、
「うん。知ってるよ」
と澄ましたほほえみでフォロー。
晃も快活に笑いかえし、
「さてと、もうちょっとやっとくか。じゃあな」
さっと立って、グラウンドへ戻ろうとした。
「待って、待って」
「うん? なにかあるのか」
後を追って立ち上がった弓奈は晃と正面から見合って、
「それファイト、ファイト、晃」
華麗にポンポンを振り、軽やかにジャンプして、すらっとした肢体をはじけさせる。
「お、おい、やめろよ。恥ずかしいって」
晃はあっけに取られてから、きょろきょろと、まわりに誰もいないことを確認して、素直に応援を受ける。
弓奈が最後にくるっと一回転してスコートの裾を跳ねあげたのは自然な流れで、サービスでもあった。
手首から先の動きだけでポンポンを細かく揺らし、一礼して終わる。
「へへへ、がんばっている晃を応援してあげた」
「わかったわかった。サンキュ。試合までずっと、がんばるから」
はにかみながら晃は手を振って、一目散に駆けていく。
彼の背中を見送ってから、弓奈は腰を下ろす。彼に贈ったアクションを思いかえし、もっと派手でもよかったかなと考える。
「次……本番ではそうしようっと」
ひとり残ったチアガールは涼しい木陰で、心地よいほてりに包まれていた。
ちょっぴりえっちぃチアガールさんですね。ちなみに、最後のほうの弓奈の応援はこのときの絵がイメージになっているとのことです。
『友達以上恋人未満』の二人の関係が進展するのは…さて、どんな状況なんでしょう(^^)
○
色々な意味で死にそうなので、色々なことはまた明日以降に…すみません(涙)
>冥界の性神官様
おかしい…本人の紹介では「品行方正な優等生神官」のはずなのに…邪念だらけだというのか(^^;ブタベストPERFECT GIRL…?No Titleこんばんは、いつも見ているゾ。
>担当声優沢澤砂羽さんの声は演技力高くて中毒性がありますねー。
冥界の性神官様ェ・・サツキヒスイ冬が始まる…よ?もうすぐ春ですねぇ、と春分直前に言う人ついに春になってしまいました…返信できてなくてすみませんです。
> なぜか不正な投稿扱いに…なんでだ
むむ、すみません。
イマイチFC2ブログのセキュリティの網はブタベスト冬が始まる…よ?ようやく寒くなってきましたコメントを書こうとしたらなぜか不正な投稿扱いに…なんでだ。
恐ろしく暖かいかと思えば急激に寒くなったりと変動が激しいですね。
こちらも文章や改造絵が遅々としてひでやん