07/20
【『FORTUNE ARTERIAL』 Short Story 「泳ぐ前にはしっかりと楽しむ」 by やまぐうさん】
Category : 絵
先日の『泳ぐ前にはしっかりと』 のエントリーに載せた瑛里華の絵に、やまぐうさんから小文をいただきました。絵を描きながら、ブタベが想像していたそのままの文章を書いていただけてとても嬉しいです(^^)
ブタベの都合で掲載が遅れてしまい、今日はもう海の日ですが、東海地方は梅雨明けしてないので、ギリギリ間に合ったでしょうか(笑)
【『FORTUNE ARTERIAL』 Short Story 「泳ぐ前にはしっかりと楽しむ」 by やまぐうさん】
「さあ、やるわよ!」
「ほんとに俺たちだけなのか……」
彼女が張り切れば張り切るほど、俺の肩は落ちる。
プール開きを前に、年を越して汚れの溜まっているプール&プールサイドを生徒会で清掃することになった。本来なら業者を頼んで汚れを取ってもらうところだったのを、それくらい生徒会でやりましょうと言い出したのは我等が生徒会長様だ。
生徒会に人間は三人。白ちゃんはローレル・リングの活動があって(重労働に巻きこみたくなかったからそっちに出るように俺が説得した)、水を抜いたプールのなかにいるのはふたり。
そもそも瑛里華と俺だけで完璧な掃除ができるはずなく、結局は業者に任せることになるに決まっているのだが、瑛里華はそんなことをまったく気にせず元気いっぱいで取り掛かろうとしている。ほんと、伊織先輩に似てきたぞ。

「ほら、急がないと今日中に終わらないわよ」
「ふたりだけで終わるわけ、ないだろうが!」
ブラシを持ってにっこりする瑛里華に、ことさら大声で喚いてみせる。ふふっと笑ってプールの底を瑛里華がこすりはじめる。俺も気持ちを切り換えてブラシを動かす。
重労働に駆り出されてもそれほど気分が沈まずにいるのには、わけがある。瑛里華とふたりきりになれて、一足早くスク水姿の彼女を見ることができるのだ。しかも、掃除の邪魔にならないようにと滅多に目にすることないポニーテール。こんなごほうびがあるからこそ、俺も水泳パンツ一丁の姿になって瑛里華につきあい、プール掃除に励む。ブラシを動かしながら、目は瑛里華の素敵な姿へ向かう。
「こら。集中しなさい」
「集中してるよ、瑛里華へ」
目線はそっちに行っていても、手はしっかりと動かしている。
「まったく、エッチなんだから」
「おーい。水着姿を見るだけでエッチになるんだったら、プールの授業はどうなるんだよ」
「エッチな目をしないようにすればいいの」
瑛里華以外にこの目は向けない、と言葉にすることはなかった。
「ま、こんなもんだろ」
「そうね」
日が傾いて赤みを増している。汗をぬぐう俺の前で、瑛里華の息も小さくはずんでいる。
ブラシでゴシゴシとこすり、ホースで派手に水を流し、予想していたよりもかなり綺麗になった。このまますぐに使えるのか、衛生基準をクリアしているのかどうかはわからないけど。
「じゃあ、着替えて監督生棟へ戻りましょ」
「……まだ仕事するのかよ」
「当たり前よ。掃除に時間を取られたぶん、できることは片づけておかないと」
張り切ってプール中を掃除したというのに元気に満ちあふれている。
やれやれと思う気持ちを切り換えて、瑛里華に真正面から向かい合った。
「これから監督生室でも仕事をするのなら、ひとつ頼みがある」
「なに?」
「着替えても、今日はその髪型でいてほしい」
プールでずっと注いでいた視線をそのまま、願いをこめて。
「……わかったわ。掃除を頑張ってくれた孝平へ、ごほうび」
にっこり笑ってくれた瑛里華の後ろで、可愛いポニーが存在感を示すように揺れた。
いつでもどこでも突撃生徒会長・えりりんの夏の図、という感じですね♪ よく考えれば、二人とも紅珠飲んでるから、二人でも終わるくらいの労働力が発揮できてたり?

というわけで、孝平の願いそのままに夏制服な瑛里華です。普段がふんわりとしたロングなので、こういうポニーテールは涼しげでいいですね~。
#描いていて微妙に違和感があるのは仕方ないのですが(を
きっとこれを見た陽菜あたりが「わ~、えりちゃん可愛い♪」とか言ったあと、ほかの面子にも(主に孝平が)色々からかわれることになりそうな気がするのでした。
ブタベの都合で掲載が遅れてしまい、今日はもう海の日ですが、東海地方は梅雨明けしてないので、ギリギリ間に合ったでしょうか(笑)
【『FORTUNE ARTERIAL』 Short Story 「泳ぐ前にはしっかりと楽しむ」 by やまぐうさん】
「さあ、やるわよ!」
「ほんとに俺たちだけなのか……」
彼女が張り切れば張り切るほど、俺の肩は落ちる。
プール開きを前に、年を越して汚れの溜まっているプール&プールサイドを生徒会で清掃することになった。本来なら業者を頼んで汚れを取ってもらうところだったのを、それくらい生徒会でやりましょうと言い出したのは我等が生徒会長様だ。
生徒会に人間は三人。白ちゃんはローレル・リングの活動があって(重労働に巻きこみたくなかったからそっちに出るように俺が説得した)、水を抜いたプールのなかにいるのはふたり。
そもそも瑛里華と俺だけで完璧な掃除ができるはずなく、結局は業者に任せることになるに決まっているのだが、瑛里華はそんなことをまったく気にせず元気いっぱいで取り掛かろうとしている。ほんと、伊織先輩に似てきたぞ。

「ほら、急がないと今日中に終わらないわよ」
「ふたりだけで終わるわけ、ないだろうが!」
ブラシを持ってにっこりする瑛里華に、ことさら大声で喚いてみせる。ふふっと笑ってプールの底を瑛里華がこすりはじめる。俺も気持ちを切り換えてブラシを動かす。
重労働に駆り出されてもそれほど気分が沈まずにいるのには、わけがある。瑛里華とふたりきりになれて、一足早くスク水姿の彼女を見ることができるのだ。しかも、掃除の邪魔にならないようにと滅多に目にすることないポニーテール。こんなごほうびがあるからこそ、俺も水泳パンツ一丁の姿になって瑛里華につきあい、プール掃除に励む。ブラシを動かしながら、目は瑛里華の素敵な姿へ向かう。
「こら。集中しなさい」
「集中してるよ、瑛里華へ」
目線はそっちに行っていても、手はしっかりと動かしている。
「まったく、エッチなんだから」
「おーい。水着姿を見るだけでエッチになるんだったら、プールの授業はどうなるんだよ」
「エッチな目をしないようにすればいいの」
瑛里華以外にこの目は向けない、と言葉にすることはなかった。
「ま、こんなもんだろ」
「そうね」
日が傾いて赤みを増している。汗をぬぐう俺の前で、瑛里華の息も小さくはずんでいる。
ブラシでゴシゴシとこすり、ホースで派手に水を流し、予想していたよりもかなり綺麗になった。このまますぐに使えるのか、衛生基準をクリアしているのかどうかはわからないけど。
「じゃあ、着替えて監督生棟へ戻りましょ」
「……まだ仕事するのかよ」
「当たり前よ。掃除に時間を取られたぶん、できることは片づけておかないと」
張り切ってプール中を掃除したというのに元気に満ちあふれている。
やれやれと思う気持ちを切り換えて、瑛里華に真正面から向かい合った。
「これから監督生室でも仕事をするのなら、ひとつ頼みがある」
「なに?」
「着替えても、今日はその髪型でいてほしい」
プールでずっと注いでいた視線をそのまま、願いをこめて。
「……わかったわ。掃除を頑張ってくれた孝平へ、ごほうび」
にっこり笑ってくれた瑛里華の後ろで、可愛いポニーが存在感を示すように揺れた。
いつでもどこでも突撃生徒会長・えりりんの夏の図、という感じですね♪ よく考えれば、二人とも紅珠飲んでるから、二人でも終わるくらいの労働力が発揮できてたり?

というわけで、孝平の願いそのままに夏制服な瑛里華です。普段がふんわりとしたロングなので、こういうポニーテールは涼しげでいいですね~。
#描いていて微妙に違和感があるのは仕方ないのですが(を
きっとこれを見た陽菜あたりが「わ~、えりちゃん可愛い♪」とか言ったあと、ほかの面子にも(主に孝平が)色々からかわれることになりそうな気がするのでした。
>冥界の性神官様
おかしい…本人の紹介では「品行方正な優等生神官」のはずなのに…邪念だらけだというのか(^^;ブタベストPERFECT GIRL…?No Titleこんばんは、いつも見ているゾ。
>担当声優沢澤砂羽さんの声は演技力高くて中毒性がありますねー。
冥界の性神官様ェ・・サツキヒスイ冬が始まる…よ?もうすぐ春ですねぇ、と春分直前に言う人ついに春になってしまいました…返信できてなくてすみませんです。
> なぜか不正な投稿扱いに…なんでだ
むむ、すみません。
イマイチFC2ブログのセキュリティの網はブタベスト冬が始まる…よ?ようやく寒くなってきましたコメントを書こうとしたらなぜか不正な投稿扱いに…なんでだ。
恐ろしく暖かいかと思えば急激に寒くなったりと変動が激しいですね。
こちらも文章や改造絵が遅々としてひでやん