【Original Short Story 「裸セーターを見られて」 by やまぐうさん】(18禁)
今回は微えっち編(えー
さて、女の子はどんな想いで、どんな行動に出るでしょうか?
【Original Short Story 「裸セーターを見られて」 by やまぐうさん】
なんども来ているこの部屋。くつろぐために着替えたことだって、なんどもある。
でも今日は、大きな決心が必要だった。ようやく心を決め、息を整えて、いつもとは違う、用意してきた一枚をまとって彼の前へ。
「おまたせ……きゃ」
わざとじゃない。お尻が床に落ちるより前に私は自問自答していた。両脚をとっさに閉じたつもりだけど、お尻を打った痺れで、うまく動かせない。

じっと、彼の視線が下着に注がれる。恥ずかしさにもじつこうとして、それでもまだ体はうまく動かせず。
「慣れないこと、するからだ」
すっと手が伸びてくる。私の顔に目線をくれる彼の表情はいつもと同じ、ちょっとクールで、小憎らしい。
イケメンとかそんなんじゃないのに。私の目を引きつける。目だけじゃなく心も、彼に引かれて……。
「慣れないこと、ってなによ」
ぷいっと、反抗的に答えてしまう。
「そういうことじゃん」
シニカルに聞こえる声に、私は手を動かせず、きつい目を向けてしまう。これがいけないってわかっているのに、可愛くないってわかってるのに。
「今まで、服が一枚なんてこと、なかったぞ」
「……そうね」
間違いのない事実の指摘に、うつむいて手を伸ばした。彼の手が引き起こしてくれる。
「あ、言っておくけど、そうしてくれるのはとても嬉しい」
「……」
にこっと笑う。ほんとに嬉しそうな顔。クールさを一瞬で消せるんだから、ずるい。
「ま、無理したってしょうがない」
「……」
余計な一言。足で蹴飛ばしてやろうかとも思ったが、自粛する。
おとなしく立ち上がったのはいいとして、しょうがないと言われれば、いっそうの無理もしたくなる。この姿を活かして、どうすれば彼の気を引けるか、頭をフル回転させて……。
「最初っから慣れてる人なんて、いるわけないじゃない」
「ん?」
半分ひとりごと、半分は彼に届くようにつぶやいて、リラックス。
息を整えると、セーターの裾に手をかけた。
「これも、嬉しいでしょ」
片手でたくしあげて、外に出たのは片方だけ。聞くまでもなく彼の目は白いふくらみを映して、揺れている。
彼の口が開いたままになる。視線が熱を帯びてくるのがわかる。
自信が生まれて、胸だけでなく下も、彼の目を引きつけようと、ずらしていく。

「待て」
「嫌なの?」
「嫌なはずないだろ」
彼があせっている。いつも余裕綽々なのに、こんなふうになるなんて初めて。
……私がこんなことをしたのが、初めて。
「俺は男だぞ」
「知ってる」
「お前は女だ」
「もっと知ってる」
「いや、知らない。知らないから、そんなことができるんだ」
声を上ずらせて、そんなことを言ってくるのにカチンと来た。無知だからしてるんじゃない、こんなことをすればどうなるかわかっていて、やってるのに。
頬をふくらませ、かろうじて引っかかっているショーツをずらそうとして、
「え?……きゃっ!」
私の指より先に彼が動いていた。服を一瞬にして脱ぎ、パンツまでも一気に下げた。
ぷるんと跳ねあがったのは、あ、あれがペニス。
想像しかしたことのない男性器が目に飛びこんできて、一瞬で焼きついて、
「やめて、見せないで」
反射的に脇を向く。
「わかった。そうする」
「あ」
落ち着いた声が来て、顔をあげたら彼のパンツは元に戻っていた。
雰囲気が冷えてくる。今さらどうしようもない。これから私が脱いでも今のインパクトに敵わない。
私はわかっていなかった。熱り立つ“男”への覚悟ができていなかった。
ショーツを整え、セーターも下ろす。最初の格好に戻った。
彼もパンツ一枚から、元へ。
「私の負けね」
「いや、俺の負けだ。大事なモノを見られちゃったからな」
真面目な顔で言ったから、私は思わず、ぷっと吹き出した。
「だったら、ちょっと待てば良かったのに。そうしたら、見られたのは私で、負け」
「そうなったらなったで、俺の負けだから」
なぜそれが負けになるのかと首をかしげたが、ひとり納得する彼に聞いたところで無駄。
最初に戻って、なんとなく気恥ずかしい。いつもの格好に戻ったほうがいいのかも。
「今日はそのままいてくれ」
私の思いを見抜いて、言ってくる。ベッドに腰かけた彼の横に私も座る。
すっと肩が触れてきた。私からも押しつける。
「セーターは温かいな」
「ええ」
彼は私のセーターを感じてるのだろうけど、私は彼の体温を感じている。今さらながら、彼のモノを見てしまった事実がよみがえってきて、ほてりかける。
それでも彼のほうが熱い。この熱は興奮した証拠。
今日はこの温かさだけでいい。きっといつか、もっと熱く、もっと恥ずかしいときが来る。
でも、そのときに私はいったいどんな格好をしているのか、想像できなかった。セーターの時季じゃないかもしれないと思って、肩をわずかに揺すった。
女の子がこうやって可愛く強がってくれるシーン、というのはブタベはとっても大好きです。
思わずむぎゅっと…いかないのが今回のお話の男の子なのですが、そういう部分もまた女の子は好きなんでしょうね~。
ちなみに、この微えっち文章、女の子がほのめかしているように、続きがあったりします。どんな展開になるかはまた次回~(マテ
今回の文章、3月初旬にやまぐうさんからいただいていたのですが、ブタべの方のドタバタなどで掲載が遅れてしまいました。本当にすみません&いつもありがとうございます。
>冥界の性神官様
おかしい…本人の紹介では「品行方正な優等生神官」のはずなのに…邪念だらけだというのか(^^;ブタベストPERFECT GIRL…?No Titleこんばんは、いつも見ているゾ。
>担当声優沢澤砂羽さんの声は演技力高くて中毒性がありますねー。
冥界の性神官様ェ・・サツキヒスイ冬が始まる…よ?もうすぐ春ですねぇ、と春分直前に言う人ついに春になってしまいました…返信できてなくてすみませんです。
> なぜか不正な投稿扱いに…なんでだ
むむ、すみません。
イマイチFC2ブログのセキュリティの網はブタベスト冬が始まる…よ?ようやく寒くなってきましたコメントを書こうとしたらなぜか不正な投稿扱いに…なんでだ。
恐ろしく暖かいかと思えば急激に寒くなったりと変動が激しいですね。
こちらも文章や改造絵が遅々としてひでやん